夢幾夜 レモネードの屋台があった。 赤、青、緑、紫、鮮やかな液体が店頭に並び、サングラスの陽気な主人が振舞っていく。ポップな音楽が流れ、パラソルのささっていないテーブルには人影であふれかえっていた。ふと、視線を感じてキャッチ―な客引きと目が合…
夢幾夜 「あんたの存在があまりにも俺にとって都合がよくて、もしかしたら、夢だったんじゃないかなんて思うんだ。」 満天の寒空の下、ベンチに二人となりあい他愛ない言葉を繰り返していた。無難な話はもう話しつくしてしまって何も話すことがないようにも…
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